DA PUMPの「桜」売れますように。

去年「U.S.A」でヒットを飛ばしたDA PUMPが待望のニューシングルをリリースするということで、先週からMVが一部公開されている。

最初に言っておくと、全盛期のころですらちらっとかじったことしかないので、間違ったことを言ってファンの方々を不快にさせたらごめんなさい。

 

アラフォーの自分からするとDA PUMP=沖縄であり、ダンス、歌、ラップ兼ね備えたちょっとやんちゃ系のグループで、ジャニーズに敵対視されMステにも出られぬ中、当時はHEY×3などのバラエティ音楽番組が拾ってくれてすごい人気だった。

当時のトーク番組なんかでも四人のバランスがすごく良くて、いじってくれるまだ切れ味が鋭かったダウンタウンのおかげもあってか、個性が発揮できてそれぞれにすごい数のファンがついてた。

私は、バタ臭い(死語失礼)外見の中、黒髪で一重のSHINOBUが好きで、ライブに行くほどじゃないけど、テレビ番組はチェックしてた。

でも、そのSHINOBUの飲酒運転を機に一人一人欠けていって、残ったISSAですら女性問題やらで話題になるぐらいで「終わった」感が強かったと思う。

 

で、去年復活。

「U.S.A」は、ダサカッコいいというあおりのもと、まさに衣装もダサカッコいいのバランスがものすごい感じ、ダンスも「この人たちがこれを?」という何とも言えないキャッチ―さを持ってて、何より歌詞に破壊力があった。

私がこの曲を知ったのは8月の終わりごろだったと思うけど、妙な中毒性があって、何度となくユーチューブで見てた。その時はISSA以外は本当に色で区別してたな。

そのうち、本当にレコ大だの紅白だのという話になり、なんていうかあの半沢直樹を見ているときの気持ちになった。

ストーリーを盛り上げて、サクセスに到達するその一端を自分が担っていてるというこの気持ち。これこそが多分今の大衆が求めているものなんだと思う。

 

さてBBAの随想はここまでにして今回の曲を。そして本人たちも自覚している通り、2018を「U.S.A」で乗り切ったDA PUMPの向かう先のニューシングルが「桜」だ。

聞いた瞬間に「あ、そっちに振るのね」って感じ。

まさに対になる曲。

YouTubeのコメントでは「今度は”ただかっこいい”ですね!」って好意的なコメントが多かったけど、これも大概だと思う。いや、比較対象が「どっちかの夜は昼間」だから今回がフツーにかっこよく見えるだけで、本当にかっこいいとは三年前のNew Positionなどでは・・・。もっとみんなファビュラスに食いつくのかと思ってたわ。

何しろこれでもかというほどの「和」の押し付けではあるし、歌詞の中二病感すごい。

まぁところどころのフレーズに昭和歌謡の哀愁を感じさせるけど、全体として載る詩がこれでなければ、よくあるJ-POPだ。

衣装もそう。桜ということで濃藍にマゼンダ系のピンク。統一感はあるけど、一人として和っぽい袷はいない。U-YEAH とTOMOの下が若干指貫っぽいけど。

衣装でいえば、すごい好きなのが、ISSAやYORIのあの腰から垂れるヒラヒラでこれ、本当に好き。足上げた時にきれいだし、ターンすると本当にふわっと広がる。

ジャニーズとかでもよく見るけど、もっと流行ってほしい。ジャケットの長さも少しずつ違うのも良き。あとは肩のフリンジですね。肩を入れる振りがあるので、それに合わせているのでしょうが、めっちゃ絶妙です。これが金だといやらしくなるので、紺か黒かはわからないけど、これで大正解!

 

歌詞に関して言えば、やはりいろんなパターンが考えられるけど、人生を・・・というか、この新生DA PUMPメンバーやついてきてくれたファンに向けた歌詞にも思える箇所がかなりあり、確信犯だと思う。

まずはAメロの「だけど必ず巡りくるとき、大事なのは見極め」というところで再起にかけた前曲を思い出させる。

サビの「かつて見たあの景色 見せたい人がいるのさ」というところも、かつての紅白常連であり、レコ大常連だったDA PUMPを指してると思わせる。

2番の「自棄もちゃんと叱ってくれた人、待っていてくれた人」も上記を指すのだろうし、サビの「奈落だって裾だって人生の舞台」というのもかつてあった活動休止に近い状態やショッピングモール回りかなぁ、とか「何度だって降りて開く、幕は」も去年のヒットを思い出させる。

 

あとは、USAもそうでしたが、ダンスの振り付けが最高に好きです。

こちらも「和」のバランスがいい。

歌舞伎などで使われるトメっぽい動作を入れて和っぽさを出してるけど、過剰じゃない。

4人体制の時も、ISSAだけが離れて歌うパターンは多かったけど、何となくほかの3人もコーラスやラップしてて、間奏もめいっぱいISSAも踊ってたんだけど、7人の時はやっぱりISSAの足のこともあるのか、今まで以上にそういうシーンが多い。でもそれでいいんじゃないかな、と思う。それが今は自然。

で、Aメロからそうなんだけど、この6人が歩いていくパターンはBTSっぽい。でも拍の取り方が上手い。さすが。

「フジヤマの雪月花~」からはちょっとキャッチ―で真似できそうなフリ。1回目のサビが一番映るところなんだけど、ここにKENZOYORIという両キャッチ―イケメンをISSAの両脇に配置するのもあざとい。7人すべてがかっこいいけど、この二人わかりやすいから。

「かつてみたあのけしき」でフォーメーション変わるんだけど、その移動が絶妙。これ簡単そうでかなり複雑。しかも、2番のサビでは全然配置が違うのね。すごい。

MVの2番のところも好きだなぁ。6人だからできるフリ。

そして間奏が一番和を感じさせる振り付けだとおもう。歌舞伎の連獅子だったり消防の出初式だったり、神楽だったり、何となくあれかなぁというモチーフが思い浮かぶ。

CメロでISSAのビブラートを楽しんだ後の「日いずるに隔たりなんか~」のありはしないのあたりもめっちゃ決まってて好き。

 

これ、何度も見たいので、ぜひたくさんテレビに出てほしいし、何より全国ツアーしてほしい。

8回くらい行って、それで最初は全体見て、それからひとりひとりに注目してみるから・・・。

 

1週間で100万回行きそうですね。

ヒットしますように。